国勢調査によると全国約23万ある自治会の会長職の女性の割合は5.4%に過ぎない、自治会の役割は地域の安全・防災・福祉・まちづくり・文化・スポーツ振興など、住みよい環境のためには重要な役割だ。
あらゆる物事を男性、女性で一緒に決めていくジェンダー平等社会であってほしい。
「女性頑張れ」という一方的な押し付けではなく、仕組みで排除される女性。
例えば内会長を決める投票用紙は男性の名前がズラッと並んでいます。昔からの慣習で世帯の長である男性の名前を記したものと思います。内会長から選ばれる役員は自動的に男性のみになります。このような慣習が長年続き、男性だけで物事が決まっていくのが今の実情ではないでしょうか。
意思決定においても、男性は「白黒ハッキリ」・女性は「ほどほど」の傾向があるようで、どちらも一長一短、時と場合、男性のスパッと決めるのは気持ちが良い、後に振り返って「もう少し様子を見ておけば」と思う事も多い。
自治会が扱うデリケートな問題についての意思決定の議論には男女比50:50が好ましいのではないだろうか。
そのように感じたのは、英BBCの取り組み「50:50(フィフティー・フィフティー)The Equality Project」キャスターや記者、専門家の出演男女比を半々にしている。
専門家の取材で科学論文の責任筆者の多くは男性が多い、共同筆者に女性がいれば女性に取材を申し込む、そうした女性達は研究室にこもって実験を行い、責任者よりも実地経験が多く深いレベルでの取材ができるそうだ。これからの論文の筆者は男性、女性を明記しているのが良さそうだ。
とりまく社会では表面的には「ジェンダー平等」と言われ、少しずつ周知されてきたように思う。一方で女性への機会が与えられず、排除する仕組みが組みが残っているのも事実です。
BBCの取り組みは、キャスターが運転中にBBCラジオを聴いていると男性の声が多い事に気が付く、その方の提案で50:50The Equality Projectが始まったそうです。
どのような組織においても、このキャスターのように提案する者がいる、権限を持つ者は小さな声と思わず社会の動向と照らし合わせる事が大切だと感じます。
残念ながら和具自治会の役員は男性100%だ。提案したキャスターのようなファーストペンギンが現れることに期待したい。