調べ物といえば「Google先生」だった、最近は「Bing先生」に変わった。宿題をするときもBing先生に質問すると満足できる回答をしてくれる。同じ質問を先生にしても、ここまで回答できる先生は少ないだろう。
使い始めて感じたのは広告の少なさだ「PR」や「スポンサー」など上位に表示される物が無いChatGPTに関しては広告は少ないように思う。
よくよく考えてみればAlphabetは収益の70%は広告、Microsoftの収益はOffice・クラウドのAzureで収益の柱が違う、広告に頼るビジネスモデルではない、表示させなくても良いという事だろう。
Bing先生が主役になるのだろうか、今が転換期だろう。ストックビジネスといわれるブロガーの多くはGoogle AdSenseを貼り付けている。
ブログを見にきた人に広告を見せる事で収益が立つ。それがChatGPTがテキストを読み込んで必要箇所のみを引用するのであれば人間が広告を見る必要は無くなる。ブロガーからするとAIによるアクセスはあるが広告は一切クリックされない状況となるだろう。
Googleが対抗サービスを出せないのは構造上、Gmailなどの無料ツールを提供する代わりに広告を見せるビジネスモデル、ユーチューバーやブロガーも同様に集客に使われている。
かといってChatGPTと同じサービスを始めたとしても広告元のコンバーションが下がり広告主の費用対効果が希薄化するのも目に見える。
Googleは検索市場の90%を独占している。これからは「検索」ではなく「答え」、アンサー市場をMicrosoftが先頭に立って行くのだろうか。これほど短期間で主役が交代する時代となった。広告市場の中で生きるGoogleがどのように出るのか見ていきたい。
投資家目線で洞察するとMicrosoftは有望な投資先なのだろうか。数年という時間軸では有望だろう、数十年ではどうだろう。簡単に主役が交代する市場に生きる企業は、そのリスクを背負い続ける運命にある。つまり、10年後に生き残っている確率が高いのは「アプリ」ではなく「アイス」なのだろうと思う。