反省した

中学入学を手前に、そろそろ進路に興味を持ってほしいと思っている。「自分の好きな道に進みな」と言った。私は、進学や就職などの過程で自分にとって一番心地よいポジションを見つけてほしいという意味で言ったが、子供は〇〇になるといった職種を決めるように受け止めたらしい。意図を伝え、理解してくれたようだ。
周りにいないだろうか?専門分野を学び、全く違う職種で働いている人が、無理もない、厚生労働省が公表している職種は18725種類もある。一つを選ぶという事は0.005%の中で生きていく選択をするという事だろう。それを人生の前半で決めるのは少々無理があるのではないだろうか。
5歳はパン屋さんでいいと思う、その年齢ではそれが全てだ。10歳、20歳と歳を重ねるにつれて世界は広いと感じるだろう。きっと何かを見つけ、自分のモノにするタイミングがあるはずだ。偏差値の賢さではなく、芽を見つける地頭がよくなってほしいと思う、正解ありきではなく、問いを持ち、多様な視点で考える事が正解なき社会の歩き方だろう。
人生の歩き方とは不思議な物で、いかようにも近道ができたりする。皆が大通りで競い合うのを横目に、少しの勇気を出し近道へ進み、皆より早くゴールする事も可能だ。
子供には、大通りも、小道も、近道もあることを教えたつもりだ、本人が選択し進んで行ってくれたら良いと思う。