本家・源流

日本の時価総額1位を誇るトヨタ自動車、現在のPBR1.1倍、株価と企業価値がほぼ同等の状態が続いている。


トヨタ自動車の大株主に目を向けると豊田自動織機が119,233万株を保有し第3位の株主となっている。


豊田自動織機は売上高2兆7千億円、一方で保有する有価証券は3兆2千億円、売上よりはるかに高い保有資産は経営上の余裕をもたらすだろう。


トヨタ自動車などから受け取る配当は823億円と事業会社でありながら資産運用会社の側面もある。

 

注目したいのは豊田自動織機のPBRが0.6倍で推移していることです。見方を変えると間接的にトヨタ自動車を40%オフで買えることになる。


これだけ見ると豊田自動織機は自ら事業を行いながら資産運用を同時に行う優秀な会社に見えるのだが、豊田自動織機の第1位の株主はトヨタ自動車だ、なーんだか1周回って帰ってきた気分だ。


株式の持合いは資本構造を複雑にしている。


豊田自動織機有価証券報告書144期>

https://www.toyota-shokki.co.jp/investors/item/144_financial_report_J.pdf